2010/09/27

Träumerei

「ちょっとこちらにきてください」と呼ばれた奥の部屋でいきなり「あなたの脳に異常がありました」と博士らしき男性に言われた。私はその施設?寮?に住んでいて、もう一人の女の子と暮らしていた。数学の問題が解けずに、「私、どうしちゃったのかな」と思っていたところだった。歴史なんて全く忘れている気がするし、他の学校の科目も覚えてる自信が無い。(実際、現実でも忘れてるのだから間違いでもない)
「こことここ、数値が普通の人より低いんです」そう言いながら一枚の検査結果一覧の紙をテーブルの上に置いて、説明が始まった。「低いといっても…600とかありますけど…」「そこではなくてね、下の方、数値が0になっているでしょう。平均的には1000とか2000あっても良いのに君は0、だ。0。」「え?どういうことですか」「要するにね、君の脳の大事な部分が動いてないということです」
もう君は要らない人間だと言わんばかりの態度だけれど出て行けとは明言しない。自分から出て行けってこと?私にはよくわからない。しかし、数値が0でもこうして生きている。何か問題があるの?でもそういえばなんだか最近、物覚えや計算や過去の記憶もあやふやだ。何故自分がここにいるのか、あれ?わからない。
「その数値を上げる方法はないんですか」「現時点では無いに等しい」と言われても、私には納得できない。異常な人間を見る目で見られてるけど、わからない。振り切れてるなら、サンプルにでもすれば良いのに。
それからも様々な検査結果や私の行動傾向や統計調査結果が提示されて説明が続く。

零か…、と思いながら目が覚めた。