2010/06/09

赤い紅い朱い緋い硝子

先月、いきなり右手の平が腫れてきて、仕事をするにも、ベース弾くにもちょっとだけ支障が出てきたので、整形外科へ。うたうには全く差し障りがないのですけれどね。

レントゲン撮影。

「何か入ってますねぇ」
「ああ…はい」
「切開しますか」
「お任せします…」

まずは麻酔を打たれます。痛いですね。

それから先生はうまい具合に手の平に切り目を入れます。更に、ペンチみたいなニッパーみたいな器具を切り口から挿し入れて、ぐりぐり進みます。

約10分経過。ひたすらぐりぐりぐりぐり…

何か当たる感触があるのに

とれなーい。

何度やっても

とれなーい!

どうやら細胞組織と癒着してしまったようです。「掴もうとしても逃げるんだよなあ」と先生が呟きます。ぐりぐりやられながら、麻酔が切れてきたのかなんなのか痛いような痛くないような重いようなやっぱり痛いような感覚だなあ、と思いつつ施術を凝ーっと見ていました。

一旦休憩して、30分後に再トライ。

今度はレントゲンを見ながらの切開です。

…10分経過

「とれた」

小さな赤い硝子でした。でもこれで終了ではありません。どうやらもうひとつ、まだ手の平に残っているらしいのです。

…5分経過

気力を使い果たし、先生のなすがままです。麻酔もほとんど切れているような気がします。

結局二つ目の小さな赤い欠片が発見されました。

記念に、と渡された赤い硝子たち。約半年も共存していたとは、人間不思議です。

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